花火を眺める人間の心理について

人は何故、花火を眺めるのでしょうか。

「綺麗だな〜」と、眺める時の私たちの心理はどう働いているのか、調べてみました。

花火を見ることによる効果

ある研究機関による調査では、花火を見た人の90%がストレスの発散を自覚しているそうです。

花火は、見るだけでストレスを発散させる心理効果を持っているということです。

確かに、花火を見た後は、気持ちがすっきりし明るくなる感覚がします。

暗闇効果

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暗闇効果という、心理学用語があります。

暗闇効果とは、周囲の明るさが暗いことによって、人の考え方や行動が変化するといった心理的傾向のことをいいます。

花火でも、この暗闇効果があります。

主に恋愛テクニックとして活用する事が多いようです。

暗闇効果で得られる効果は二つあります。

まず一つ目は、暗闇により自分の欠点を気にせず行動出来たり、相手の表情を読み取らなくてよいので積極的になれるといった、”解放感”が得られるということです。

普段言えないことを言えるようになるといった効果が得られます。

そして、2つ目は”目の瞳孔の変化”が恋愛では効果があると言われています。

人間は好きなものを見ると「瞳孔が開く」と言われています。

人の体は暗い場所にいると、モノを見ようとして光を拾おうと瞳孔が開きます。

その瞳孔が開いた状態でムードを良くして、会話などで一緒に過ごしていると人は勝手に「この人が魅力的に感じるわ、好きなのかもしれない」と錯覚をしてしまうそうです。

つまりは、体と感情が混乱してしまう為に、錯覚が起きるということです。

吊り橋効果と同じく、恋愛テクニックとして広がりつつあります。

コミュニケーションが活性化

しかし、花火は恋愛の面だけではなく、お父さんや、企業のチームリーダーの方のためのイベントでもあります。

先程と同調査によれば、花火を見ることで、

コミュニケーションが活性化され、一体感を感じやすくなることもわかっています。

普段なかなかコミュニケーションを取る時間がないお父さんは、家族と花火大会に行くことで、家族との一体感を高められ、仲良くなれる可能性があります。

そして、家族と喧嘩をし、少しギクシャクしてしまっている時にも、花火を見ることでストレスが緩和され、暗闇効果の積極性によって謝ることができるのかもしれません。

また、会社でチームを率いている方は、夏が終わり、秋の商戦に勝つために、花火大会を利用して、チームの一体感を高めておくことで、上手く進んでいく可能性も見受けられるでしょう。

花火は、元々は江戸時代に、辛い飢饉や疫病の時代を乗り切るために行われた行事でした。

実際の調査でも、花火を見た後には、明日への活力が得られたと自覚する人が多かったようです。

花火は明日への活力

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新型コロナウイルスによって自粛が求められる昨今、私たちはストレスをも抱え込んでしまう日々になっている方が多いと思います。

そんな中、2020年6月1日に、全国一斉悪疫退散祈願Cheer up!花火プロジェクトが行われました。

偶然にも見られた方は、癒され、元気を貰えたかと思われます。

こうした様に、花火は悪疫退散祈願や、明日への活力を人に与える為に、今の私たちには特に求められる行事であると思われます。

花火に普段あまり縁がない方でも、もし花火を見られる機会があった時には、人との距離を置きながら感染症対策をして、積極的に見に行けると、いいのかもしれません。

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