ラーメン~流行り~

ラーメン~流行り~

流行はいつでもある。残念ながら潰れてしまったラーメン屋もあるが、まだ残ってる店もある。ある意味「ノスラー」。「ノスタルジックラーメン」の略。若い頃に通っていた人たちが今もなお通ってしまう店。今回はそんな懐かしさのある3店舗を紹介したい。年が年だけにかなり昔になってしまうが…

1、『かおたんラーメンえんとつ屋』

かといってバブルは経験してないわけだが、バブル時代に六本木で遊んだ後の〆といえばここかあと2店舗ぐらい。六本木に縁のない自分は未訪であるが行ってみたい店。

なお、外観はこんな感じ。




1985年オープン(もはや老舗)で歴史を感じる外観だが、当時からボ〇い(失礼)らしい。懐かしく感じる人もいるだろう。入口から個性丸出しで入るのに勇気がいるぐらい。中も手作り感満載だが汚いわけではない。

店の外観はこんな感じで、本当にやっているか不安になるほどだが、それとは裏腹に、味はしっかりしていて美味しい。スープに浮いている揚げネギが味の決め手となる。「高湯(かおたん)」とは中国福建省の高級スープらしく、旨味が凝縮されていて、個性的で中毒性のある、時々リピートしたくなる味。

ツマミもそれなりにあるので飲みながら待つことも出来る(味付もやしは外せない)。食べログの高評価は単なる懐かしさによるものだけではないだろう。昔ながらの懐かしさは残しつつもキャッシュレス決済などの新しい事にも対応している。餃子も、それを求めて西麻布に来るぐらい美味しいらしい。

食べログ評価:3.65

https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13001896/


2、「九州じゃんがららあめん」


今でこそ「とんこつラーメン」は当たり前のように選択肢の中に入ってくるが、30年以上前首都圏に起こる「とんこつラーメンブーム」の火付け役の一角を確実に担った店。本店は秋葉原にあるが、自分はここ、原宿店。当時は足繁く通ったものである。1986年開店というからここももう老舗だ。

スープはクリーミーで濃厚。こてこてのとんこつというよりも少しマイルド。濃厚豚骨白湯を味わえる店は当時は貴重だった。一時「とんこつラーメンブーム」にのった当店ではあるが、人気はいまだ健在。


学生時代などにここにはじめて訪れて、20年後とか30年後に再び訪れ、当時を懐かしむ声多数。店があるのも驚きだが、味もそこまで変わりはない。ブームはとうに過ぎてしまったものの、味とこの場所を守り抜いているこの店は、レジェンドと呼ぶべきかもしれない。

食べログ評価:3.51

https://tabelog.com/tokyo/A1306/A130601/13001244/

3、「環七土佐っ子ラーメン」


1980年~90年代にかけて起こった「環七(環状七号線)ブーム」(※「環七ラーメン戦争」と呼ばれている)、「なんでんかんでん」とともにその立役者となったのが「土佐っ子ラーメン」である。



ブームは衰退し潰れる店も多く、環七の店ももうないが、その名前を残し、今でも営業を続ける店が池袋に1店舗存在する。元祖背脂チャッチャ系。池袋にそういう店が多いのはそのせいかもしれない。

スープは嫌なクドさとか脂っぽさはなく、見た目ほどしつこさは感じられない。それに中太麺が旨く絡み、コクを増してくれる。「〇郎」よりは食べ易い(個人の感想です)。

ついつい背脂に目がいきがちだが、ジャンクなイメージではなくカエシと麺がしっかりとした優良店。といいつつ懐かしさも込みでの評価なので、超行列店だったけど当時を知らない人にはそこまで響かないかもしれない。深夜営業もしており、ここで〆られるのもありがたい。

食べログ評価:3.58

https://tabelog.com/tokyo/A1305/A130501/13016969/

ということで今回は思い出の店、3店舗を紹介した。(昔流行った店でした)40代、50代の人は行ったことが一度はあるかもしれない。そういう人は思い出込みで、そうでない人も、こういう店が流行ってたんだと、ラーメンの歴史を紐解くのもいいかもしれない。店が残ってるそれなりの理由があるはずだ。

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